2008-01-01から1年間の記事一覧

やはり理由も無く悲しい

悲しい気持ちはだいぶ落ち着いてきたと思ったけれど、休みに入ったとたんに復活してしまった……。 風邪を引いたときのくしゃみや咳のように、道を歩いているとふと悲しくなって泣きたくなる。 この悲しみはどこから来るのだろうか。確かに実家のことや友人関…

悲しい気持ちの続き

今日になって悲しい気持ちはほとんどなくなったけれど、まだ時折胸にじわりと込み上げるものがある。 不思議な事に、人と話していたり仕事をしている時ではなくて、一人で静かにしているときに起きる。 うつ病や神経症関連の症状を調べてみたけれど、症状が…

悲しい気持ち

午後、昼食を摂るために外に出たとき、悲しい気持ちに襲われた。 未知の臓器が胸の中心にあって、それが震え出すような感じだった。身体の輪郭がぶれて重くなり、目に涙が少し溜まった。 僕はなんて不器用な人間なのだろう、と思った。忘年会が続いていて、…

頂き物

風の子さんから頂いたお菓子をルピシエのアールグレイ・ダージリンと一緒においしくいただいた。 オーガニック・ベジタブル・フルーツとある通りの、素朴な味わいのあるお菓子だった。 風の子さんどうもありがとう! 読んでいる本は「ゲーデル,エッシャー,…

森岡書店朗読会

茅場町の森岡書店で朗読会があった。 森岡書店では、絵や写真の展示会と、それに合わせた岡安圭子さんによる文章の朗読という企画をずっと続けている。今回は画家・齋藤周さんの個展「ほのかなあかりが」と、それに合わせた柏木麻里さんの詩作品の朗読だった…

アンナ・感情について

トルストイの「アンナ・カレーニナ」を読んだ。 愛情に突き動かされて夫を捨てたアンナと、情夫である魅力的な青年ヴロンスキー。アンナのためヴロンスキーに失恋した清らかな女性であるキチイと、ヴロンスキーのため一度はキチイに振られた不器用で思索的な…

純粋であることは異端である

君はすこし読心術が過ぎるのだ 人の心に本当のもの(笑)なぞ求めるな あらゆる人間関係にはすべて 茶番の要素が含まれている 他人にはこうだろうと思う通りを思わせよ こうあれよと願う通りにあらしめよ それで大体うまくいく 本当のもの(笑)なぞどうでも…

恋をしていた頃

以前暮らしていた街を久しぶりに訪れた。そこは本当に東京の真ん中で、大使館や国の機関がたくさんあるところだ。空にはビルや高速道路のジャンクションがひしめいている。 ここに住んでいた頃は、ジーンズを履いて、パーカーを着て、ガラス張りのブランド店…

今日の名言

「自分探しだと? お前はそこにいるだろうが!!」

自分の殻に閉じこもっていた男の話

「あなたは自分の殻に閉じこもりすぎている」 ある女性にそう言われた。 ショックだった。 僕は自分の身体を見下ろした。 丸く固い表面。 一分の隙もない、滑らかで捉えどころのない皮膚。 無機質で、均一で、触ると冷たかった。 これじゃいけないと思った。…

命に関わる問題

知人の風の子さんが、可愛らしい女の子を出産された。(まだ写真は見せてもらってないけど。かわいいとは本人談(笑)) 恋愛は命に関わる問題なんだなあ、と改めて思ってしまった。 知り合いが結婚したり出産したりすると、こんな僕でもやはり家族を持ちた…

魔王

誰か 僕を殺しにくる勇者はいないのか 神聖な暗殺者よ ここにはおまえが捨て置けない 時空のねじれがある 次元のゆがみがある 世界の裏側からひびを入れ 黒い光を射し込ます 人間の法則への 裏切りがある 誰かいないのか 真実と愛を体現し 美と健全を兼ね備…

謙虚になりたい

今は謹慎中だけれど、こちらには少し日記を書くことにした。アクセスを見る限り2〜3人しか見てないみたいだし。一度書く習慣を付けてしまった身には、書かないでいることがなかなか辛い。独り言でも良いから書いておきたい。 ある人とトラブルを起こした件に…

もうやめよう

もうやめよう 人に甘えるの もうやめよう 愛されたいと思うこと もうやめよう 報われたいと願うこと もうやめよう 認めて欲しいと 人前で小さく呟くの もうやめよう お節介を焼いて 人に好かれようとするの もうやめよう 役に立てば愛される という思い込み …

溶解

限りなく海に近い ねばつく川の上 鉄の橋が低く伸び 夏の終りの腐臭がただよう ここはずいぶん静かだな ただ あちこちの高いところで 灯火がまぶしく ビルの稜線を描いている それだけが恐ろしい 垂直の稜線 無情な論理の断崖 僕は論理が恐ろしい 僕の論理は…

今という名の病

手段と目的の混ざり合った水平線へ向けて 水上バスが航跡を引くのが見えた 擬古的様式のビルの足元を俺はさまよい 神の巨大な墓標でもあるかのような そういったビルの 影絵のうごめき 光が切り取る闇と 闇が切り取る光とを 見た もはや無限の砂山と化した空…

まどろむカラスの黒い夢

都会のまんなか お堀のほとりで 僕はやはり カラスを脱っせずにいた ずるがしこくて うすぎたない そんな彼らに対する共感は たぶん カラスよりずっと多い人間への好意よりも ずっと的を得たもののように思われた そんな僕にも たまには電話がかかってくる …

夏目坂

通勤電車が早稲田で止まった。時間調整に定評のある東西線だ。僕は即座に駅を出て、隣にある都営大江戸線の牛込柳町駅を目指した。 都心の夏の朝だった。眩しい光が家並みの濃い影をくり抜いていた。額に汗がにじむ。同じように別の駅を目指して歩く人々が狭…

7/4中(三)

七月四日 昼〜 僕はやはり車椅子で押されていった。 (外見上)健康そうな普段着の青年が若い女性の看護師に運ばれている、という図式はやはり後ろめたかった。しかし今は実際歩くと辛いので、甘えてしまって良いのだと考える事にした。 朝からずっと僕を運…

7/4前(二)

七月四日 朝〜 朝早くに目が覚めた。自分がちゃんと生きていることに安堵した。寝汗をびっしょりと掻いていて、シャツや毛布が身体に張り付いていた。胸の痛みは昨夜に比べると少しやわらいでいたけれど、身体を起こすとすぐに元通りになった。喉が痛い。息…

7/3(一)

七月三日 十八時三十分〜 トラブルの対応も一段落していて、落ち着いた気分で帰れそうだった。定時に僕は席を立ち、パソコンの電源を落として大きく伸びをした。 鞄を手に取ったとき、左胸にかすかな痛みが生じているのに気付いた。心臓よりやや上の肋骨の隙…

日記

猛暑の最中、新調したシアサッカーのジャケットを着て出掛ける。ちゃんとしたジャケットなので当然長袖だ。Tシャツ一枚でいるよりは暑いけれど、少しでも風があれば割と涼しい。見た目も涼しげ。体型が貧弱でTシャツとか似合わない僕にはなかなか良いアイテ…

夜の一片

夜の街をひとりで歩くという 気味の悪い習慣を 僕はまだ捨てることができない 側溝を這うネズミのように 夜の中で暮らしていた頃を 歩きながら思い出す うつろな胸や 軽く運ばれる足の甲に その頃の夜を一片 しまい込んだままでいる いつだって夜明け前に見…

7/2(序)

七月二日 夜 仕事帰りに高円寺で途中下車して、黒赤ちゃんのライブを観に行った。 ちょうどギター担当の乾さんの誕生日で、ライブも黒赤ちゃん主催の誕生祭という趣旨だった。 仕事のトラブルのせいで会社を出るのが予定より遅れてしまった。それで、開演か…

秋葉原の事件についてドストエフスキー過剰引用

「ぼくがきみの家へ行ったのは、その連中の一人――ある将校をぶんなぐってやろうと思ってだったんだ。ところが、相手が見つからなくて、しくじっちまった。それでだれかにそのむしゃくしゃを持っていって、腹いせをしなくちゃならなかった。そこへきみが現わ…

秋葉原の事件について

今日は仕事を早く上がれたので、東京駅まで歩いた。7時になってもまだ空が青い事に驚いた。ガード下のビビンパ店でキムチ石焼ビビンパを食べているうちに、日は急速に落ちた。新丸ビルの中にある行きつけの服屋に寄って、それから東京駅で中央線に乗った。 …

中野・神保町・牛込柳町・大久保・中野

知り合いの画家さんと会う約束をしていた。僕は何故かペンタブレット(パソコンで絵を描くための、ペンと画板のような道具)を持っていて、もうほとんど使っていないので画家さんにあげてしまおうと思ったのだった。 中野で待ち合わせて、近所のイタリアン・…

メモ

「ホテル・ニューハンプシャー」読破。 現代を舞台にした神話だと思った。おとぎ話に特有の予言や奇妙なロジックが家族を襲い、揺り動かしていく。人間の家族の物語であると同時に、神々の演じる神話でもある。 もっと神話を勉強したいと思った。僕たちの物…

トリックスター

知らぬ間に僕は叙任されていたらしい。叙任式をいつ通り過ぎたのか、僕はまったく覚えていない。それは、森の中で巨木に囲まれて、自転車の小ささに気付いた時だったのだろうか。あるいは島の海岸で、暗闇のなかに立って太平洋からやってくる雲を迎えた時だ…

潜る

良い文章というのは、誰にも分からなかったことを誰にでも分かるように書いたものだという。逆に言えば、最悪の文章は、誰でも分かることを誰にも分からなく書いたものだということになる。 僕の周囲の小説仲間で、純文学とそうでない娯楽作品の違いについて…