道がみえる 重苦しい空の中央に 不意に まぶしい傷口が開くときのように 思いがけず見出される ひとすじの道がある春 午後二時の大気の下で ひとすじの道はまっすぐに伸びる 老人がひとり 杖を突いて立ち 乾いた水田に長い影をおとす 干からびた身体を 淡い…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。