悲しい気持ちの続き

 今日になって悲しい気持ちはほとんどなくなったけれど、まだ時折胸にじわりと込み上げるものがある。
 不思議な事に、人と話していたり仕事をしている時ではなくて、一人で静かにしているときに起きる。
 うつ病神経症関連の症状を調べてみたけれど、症状がはっきりしていないぶん何が原因なのか分からない。徹夜を含む忘年会が続いていたので、たまたま体調が悪くなっただけなのかもしれない。今は様子を見るしかない。
 僕は随分長いあいだ心身二元論的な考え方をしていた。心と身体は別物で、身体がどうあろうと精神は独立して活動できる、と思い込んでいた。
 だけど良く考えてみれば、心は間違いなく身体に宿っているのだから(その方法はまだ未知だけど)、身体の影響を受けないはずがないのだ。
 感じること・思うこと・考えることは、きっと想像以上に身体の影響を受けている。女性なら誰しもその事実に馴染んでいるのだと思う。僕は心というものを抽象的な精神活動だとみなしがちだけれど、心はやはりどこまで行っても身体が生み出しているものだ。病気を意識するとき、僕はようやくそれを実感する。
 ある病気が精神力で乗り越えられたという事はあるかも知れない。けれどそれを逆に取って、病気を精神力で乗り越えられないのは気力(またはやる気または根性)が足りないからだ、と考えるのは、自分の健康の上にあぐらを掻ける人だけの特権なのだろう。同じように、食事や睡眠や休息を極端に欠いた状態で心を働かせることも不可能だ。今日はもう寝てしまおう。