読書

緑川愛彩(あい)「海が愛したボニー・ブランシェ」

専門学校のOB・OG勉強会で非常にお世話になった緑川愛彩(あい)先輩が、「海が愛したボニー・ブランシェ」という作品でB’s‐LOG文庫からデビューした。という風の噂を聞いたので、八王子の書店で平積みされていたのを買ってきた。緑川先輩、おめでとうござい…

南々井梢さん「コカンセツ!」感想

黒赤ちゃんの元マネージャーである南々井梢さんが、ついに作家デビューを果たした。そのデビュー作「コカンセツ!」の感想。

S・カウフマン「自己組織化と進化の論理」感想

生命の意義や意識の成り立ちについて、既存の科学はほとんど通用していないように思う。個々の化学反応やメカニズムについて詳しく述べることはできても、「なぜ」そうなっているのか、「どうして」そういう事が現実に起きるのか、という点についてはほとん…

二葉亭四迷「浮雲」感想

文三は非コミュであり非モテだ。そして中二病をこじらせ、ニートになってしまう。

水村美苗「私小説」感想

美苗は、幼い頃にアメリカ東海岸に移住した。愛する日本と日本語から遠く離れたまま、外国人と英語に囲まれた生活をずっと送り続けることになる。 やがて二十年が過ぎ、ついには若くない孤独な大学院生に成り果てる。そして、日本語の小説を書くという決心を…

ディアスポラ

ディアスポラというぶっ飛んだハードSF小説をこのまえ読んだ。夢中になって読んだ。 どんな話かと言えば――(ネタバレ注意)

アンナ・感情について

トルストイの「アンナ・カレーニナ」を読んだ。 愛情に突き動かされて夫を捨てたアンナと、情夫である魅力的な青年ヴロンスキー。アンナのためヴロンスキーに失恋した清らかな女性であるキチイと、ヴロンスキーのため一度はキチイに振られた不器用で思索的な…