千葉遠征

 先週の日曜日、普段の通勤経路をそのまま延長して、西船橋まで足を伸ばした。


 千葉在住のウクレラーであるユキさん・ゆんさんとカラオケルームで練習会を行ったのだった。なお、ウクレラーという言葉が実在するかは知らない。ウクレリットやウクレストやウクレイラやウクリラーという呼び方も考えられる。これだけ書いておけば一つくらい当たるだろう。
 ウクレレは割と音の小さいアコースティック楽器なので、クラシックギターと相性が良いかもしれないな、と、自分の演奏技術を棚に上げればかなり楽しみだった。


 慣れないチバシティ(Byニューロマンサー)を二人に案内してもらい、ギターを背負ってカラオケ店へ入る。ユキさんは、ウクレレの他になんとピアニカも持参していた。ピンク色のとても可愛いピアニカだった。なんで子供の頃はあの楽器をもっと活用できなかったのだろうと今になって思う。ちゃんとコードを覚えたりしたらもっと楽しかっただろうな。
 練習会の課題曲はスピッツの名曲「猫になりたい」をシンガーソングライターつじあやのさんがウクレレ向けにカバーしたものだ。YouTubeに動画がある。


http://www.youtube.com/watch?v=76ZrvlF6I1M


 ユキさんは音感が凄くて、子供の頃に自然とメロディを鍵盤で辿れるようになってしまっていたそうだ。うらやましい……。ウクレレも、始めてまだ 1年くらいだそうだけれど、素人目には随分弾きこなしているように見えた。何より歌が超うまい! ゆんさんとユキさんの二人で、曲はすっかりマスターしているようだった。
 対する僕はあんまり役に立たなかった(笑)。スピッツのギタースコアのキーだけカバー版のFに直したものを持っていったけれど、まだまだメロディを弾くには練習量が足りなかった。そもそもメロディはユキさんゆんさんが歌ってくれるので不要だった。リズムパートもウクレレが担当している。コードはあまり知らない(汗)。となると、足りないのはベースだ! ということで、単音でベースを弾いたりして誤魔化していた(笑)。
 スコアはとりあえずあるので、ギター+ウクレレ+ボーカルで適当に編曲して、もっと練習してみたいな、と思った。
 練習の最後の方は普通にカラオケをして、帰り際に黒赤ちゃんの曲をたくさん予約しておいた(笑)。


 その後、志津という町のライブハウスで、ユキさんゆんさんお勧めの「10歩」というバンドのライブを聞きに行った。志津は落ち着いた住宅街だった。駅から少し歩くと、線路沿いの小さなビルの中にライブハウスがあった。
「10歩」は、黒赤ちゃんと同じような編成のポップス(?)バンドだった。ただ、黒赤ちゃんとは違ってひねくれていない感じがした。メンバーがとても気さくな方々らしくて、ファンを暖かく迎えてくれるらしい。前評判の通り、男性ボーカルの石塚さんの声がとても甘くて柔らかく、素晴らしかった。
 タイバンもみんなレベルが高くて、遠出した甲斐があったと思った。新しい音楽をまた見つけられた。


 地元民のユキさんゆんさんと別れ、帰り道に着く。船橋で乗換えだったので、駅を出て夕食の店を探した。ラーメン横丁にふらふらと入っていくと、なんと「青葉」があるじゃないか! 八王子にもある割と有名なラーメン屋で、つけ麺がうまい。せっかくだからここにしよう、と特製つけめんを頼んだ。八王子のものと微妙に違う気がしたが、申し分なくうまかったので細かいことは気にしないことにする。