チェンバロの日

 恵まれた天気の下で上野公園まで足を伸ばした。目当ては毎日曜日に催される奏楽堂の小さな演奏会だ。


 噴水が虹を描いていた。

 上野公園にある奏楽堂は、明治の音楽学校を移築した建物だそうだ。300円で入場できて、日曜日には音大生によるチェンバロやパイプオルガンの演奏が聴ける。お徳だ。

 これがチェンバロ。ピアノの先祖にあたる楽器だ。英語ではハープシコード、フランス語ではクラブサン。ピアノは弦をハンマーで叩く仕組みになっているけれど、これは弦を爪で弾く楽器だそうだ。音の強弱は付けられない。レガートも確かできない。
 音色は結構デジタルな感じがする。


 後ろ(前?)から見てみる。
 足がなんだか色っぽい感じ。

 このこぢんまりとした演奏会とは学生の頃に出会って、機会があればいつも聴きに行っていた。今日は何年かぶりに訪れる。だから、ちょっと懐かしかった。当時から今に至るまでの様々な黒歴史が頭をよぎった(笑)。