2007-07-26 四行詩習作 詩 扉の向こうで肉食竜は息を殺し 夜が見せかけの幸運を瞬かせる おれはずっと探し続けている 誰にもならずにいられる方法論を おまえの子午線を寸断する抜け落ちた空隙が見える おまえの錆びきった弦の立てる大気とのうなりが聞こえる 斜陽と綿埃の中にうずくまる男のなり損ないめ 恨み節のみがおまえを生かす糧となるだろう