四行詩習作

扉の向こうで肉食竜は息を殺し
夜が見せかけの幸運を瞬かせる
おれはずっと探し続けている
誰にもならずにいられる方法論を



おまえの子午線を寸断する抜け落ちた空隙が見える
おまえの錆びきった弦の立てる大気とのうなりが聞こえる
斜陽と綿埃の中にうずくまる男のなり損ないめ
恨み節のみがおまえを生かす糧となるだろう